この夕日
観賞後は、渋温泉の宿に向って爆走開始
日本国道最高地点横を通過する頃は、まだ薄っすらと周囲の気配が見えていましたが、渋峠を越え、更に横手山ヒュッテを通過する頃には、周囲は漆黒の闇
頼るのはヘッドライトだけですが、とにかく道はクネクネの連続。
記憶に残るコーナーのRとコーナーミラーの角度を見極めながら、そこそこのスピードでコーナーに飛び込みますが、後続の4台も車間をピタリと維持したまま、まるで一つの塊のようになって一気に渋温泉手前まで下ります。
途中、熊の湯の手前、真っ暗なコーナーの先で大勢の公務員の方々と白黒パンダカーが目に飛び込んだ時は、高坂SAで「一度切符を切られると、これが続くんだぁ?」と話していた皆さんの言葉が一瞬頭の中に蘇り、血の気が引きましたが、どうやら反対車線でアメリカンなバイクとワゴン車の接触事故の処理をしていたらしく、それを横目で確認して、再び
爆走。
途中、路肩を剥いで縦溝がついているら・し・い区間も、車体が左右にむにゅむにゅとズレながら快走(翌日、この縦溝を目にすると、夜ほどの速度は恐ろしくて維持出来なかったり・・・
)を続けたり、どこまでコーナーが続くんだぁ
って感じの長?いコーナー(翌日、反対方向から走ってみたらしっかりループ橋でした
)を二箇所抜け、無事に渋温泉の湯本旅館に到着。
その後、温泉で汗を流した後、夜の宴に
食事後は、熱々の外湯
巡り
をして、☆よっしーさんとやまちんさんは、再びお知り合いの方から美味しいと聞いていた温泉街の中にあった蕎麦屋さんへ
“ねぎさん”から差し入れの南米の得体の知れないお酒の瓶の蓋の開け方に四苦八苦しながら何とか開ける事が出来て、最初に皆さんの口にした時の
な表情が良かったなぁ?。
前日から半徹夜で参加だったフリーダムさんは、この時点で既に
ナカシンさんも誘惑いっぱいの布団へ直行。
蕎麦屋でお腹満腹の☆よっしーさんも布団の中から、暫くは我々のささやかな宴に参加されてましたが、そのうち
。
今回は、定番のレバーペースト、サルサ、グァッカモーレ等のディップ、そしてクラッカーを持参し忘れ、アテもなく宿で購入した焼酎で寝る前の宴となり、0時半には皆さん布団の中に
。
さぁ二日目です
。
朝6時過ぎに日帰り参加の“ねぎさん”(旧つうきんさん)から諏訪湖SA到着の
で目覚め、少々心地良い布団の中でまったり。
皆さん未だ気持ち良さそうに寝ていましたが、7時になったのでもぅ良いかなぁ?とカーテンを開け、真っ青な空から飛び込む明かりを取り込み起床です。
さぁ朝
風呂に
やまちんさん、ナカシンさんは、貸切露天風呂に行かれたとかで・・・目のつけどころがエライ
私は、すっかり露天風呂があったことを忘れて内風呂に直行してました
さて朝食です。
蕎麦団子?と蕎麦、そして蕎麦の実を銘々のお膳に置かれた鉄鍋の中で固形燃料で茹でて食べられるのが特徴で、今年もそのユニークなメニューのままで、美味しくいただきました
毎度のことながら☆よっしーさんに会計をお任せして出発準備完了。
そろそろ“ねぎさん”は、渋温泉に到着してる筈だよね?などと話しながら宿の前に出ると、待ち構えていた“ねぎさん”と合流できました
宿の前で女将さんに集合写真を撮影して頂き、日差しが眩しい青空の下を出発です
。
先ずは、志賀高原に上がる前に給油
☆よっしーさんのブログに、ここでの二輪軽視の嫌な出来事
が記されていましたが、全く気付かず出発
早くに気付いていれば、我々からも指摘させて頂けたのに、大変失礼しました
鮮やかな紅葉が広がる景色と気持ちの良いクネクネ・・・・。
どちらを選ぶか迷いながら、紅葉はこの先でもまだまだ観られると思い、クネクネを楽しみながら標高を上げていくうち・・・・
青空がどこかに消えて雲
雲
雲
・・・・
横手山ヒュッテの下に着く頃には、どんよりとした雲の中に突入して濃霧と霧雨
その後、早く雲の中から抜け出したいので先を急ごうと、ノロノロ進む先導車の大型観光バスを抜きに掛かり、いきなり視界に飛び込んできた対向車に応答してフルブレーキでバスの後ろに飛び込んだり、渋峠で濡れた白線の文字にリアタイヤを載せてしまったりして、何度かMyぺけのリアタイヤを左右にズリズリさせながら、久し振りに自分の直ぐ横にある中央車線も見えない程の濃霧に「ここまで濃くなるかぁ
」って唖然としながら、前日の夕日を眺めた山田峠、白根山脇を通過。
殺生ヶ原まで下ってくる頃には、雲の下に出て、濃霧が嘘のように晴れましたが、時折、どんよりと曇った空からは、霧雨が舞い落ちてくる空模様になってしまいました
昨夜とは違った理由で一気に志賀高原を突き抜けてしまい、少々残念な思いが残った今年の秋の志賀高原でした。
さて、この後は品木ダムを目差しますが、その前に品木ダムの存在理由である
品木ダム水質管理所に立ち寄ります
殆んどの方は、いったい何?って感じで中和施設の見学をされませんでしたが、日本中で川の水を中和する施設は、探してもそんなにある施設ではなく、私は興味津々
草津温泉の湯畑から流れ出る湯川のpHは2を少し越えるほどの
強酸性。
当然、そんな川の水では、川に掛ける橋げたや橋脚は腐食してしまい、ましてや川の水は作物へ利用出来ないこともあって、是が非とも中和が必要となったようです。
先ずは、休日で休館中の施設がある広い駐車場にバイクを置き、川に向って斜面に設けられた階段を下って行くと、大きなサイロ状の建物があります。
この中は開放されていて覗くことが出来ました。
ここでは365日24時間、同じ群馬県内で採取される石灰を水と混合して、湯川の中に必要なアルカリ性の石灰水(石灰ミルク)を調製しています。
そして、その施設で調製されたアルカリ性の石灰ミルクをこの橋の下で投入していました
橋の上から湯川の上流側、湯畑から流れてくる湯川の水を眺めます。
透明ですね。
今日は気温が15℃程度でしょうか。
温泉が流れてくるので湯川からは湯気がのぼっています。
石灰水の投入量は、川の上部に設置された超音波計測装置で水面の高さを測定して自動で調整されているようです。
今度は、橋の上から石灰水が投入された直後の下流側を眺めます。
温泉で液温が高いこともあり温泉の硫黄分が石灰と反応して中和反応が容易に進むからでしょうか、石灰水の投入された箇所が複数の筋になって既に川の水の色が独特な乳青緑色に変ってました
それでも、その場で完全に中和させてしまうと川の中で大量の石膏が析出、沈殿してしまい大変な事になるので、品木ダムまで流れ着いた後で中和を完了させるわけで、中和に必要な石灰水の投入量は、かなり繊細にコントロールをされているのでしょう。
この中和された乳青緑色の湯川の水が流れ込む品木ダムは楽しみです
皆さんを少々お待たせしながら施設見学を終えて、その品木ダムへ移動です。
中和施設からは15分ほどでしょうか、R292を六合へ向う途中、右へのコーナーの途中でいきなり出されていた小さな看板の“品木ダム”に、危うく通り過ぎそうになりながら左折。
狭い山道を下って行くと、いきなり特徴的な色の水を貯めた湖面が目に飛び込みました。
品木ダムです。
このダム、提体自身にはさほど特徴も無いので、天端を渡ってから全体が見渡せる場所に。
左側に見える提体の右側から、先ほどの中和施設で中和された湯川が流れ込んできます。
沈殿物を浚渫する重機がダム湖の筏の上で稼動して、ダム湖の貯水量を保っているようですが、こちらも365日、休み無しで堆積が続くのだから、大変な作業です
さて、品木ダム見学も予定通り終了
お次は大田原さんのお薦めで、古い町並みが見学できる集落を目差しましたがうっかり違った集落に入り込み・・・そこが
赤岩の集落で、実は大田原さんが最初に狙っていた集落だった事が判明。
幹事としてホッとする瞬間
早速、バイクを置き、鄙びた集落の中を散策です
特に目玉の建物がある街並みではなく、閑静な鄙びた集落を残そうと町興しをされているようでした。
小高い丘の上に建つ古?い観音堂から高野長英の隠れ家へ
そこからそして集落の外れの小山の中に建てられた
赤岩神社などを散策
この神社、入口からはお堂が見えず、最後は結構タフな登りの石段となりました
それでも途中の林の中は、紅葉の色付いた葉がステンドグラスのように透き通り、秋ならではの幻想的な自然の色彩を堪能
。
結局、赤岩集落の端から端まで40分ほどかけて散策をしていたのは、大田原さんと私だけだったようで、皆さんを相当バイクを停めた駐車場で待たせていたようです
。
さて、時間は12時半をまわり先を急ぎますが・・・。
走り出す前に周囲の山々が霞んできて、あれれ・・・雨が降り出すかなぁ?との予感が的中
R145と合流して直ぐの長野原草津口駅前のバスターミナルに屋根を見つけて、皆さんの雨具着用となりました
駅前にあった一軒のそば&うどん屋さんで、雨具着用前にササッと昼食を
との提案もあり、パパッと店内を覗いてみましたが、食べている皆さんの表情に「美味しい
」って雰囲気がなく、幹事の独断でパス
して先を急ぎます。
路面がドライならば裏榛名を駆け上がり、伊香保方面に抜ける楽しいコースも考えたのですが、この時点で路面は既にド・ウェット
当初の予定通り、交通量の少ないR146で一気に碓井・軽井沢ICを目差します。
途中の北軽井沢あたりで小洒落たカフェがあればランチにしようと気にしながら走っては見たものの適当な店が見つからず、また、一面に銀杏の林が広がって視界一面が黄金色になっている場所もあったりで、ソロだったら間違いなく急停車かなぁ?なんて考えながら、軽井沢までひた走り、ここを過ぎたら軽井沢の街になってしまう最後の紅葉が見栄えのする直線部分で路肩に入って休憩&撮影タイムとなりました。
さて、お腹も空いてきたけれど、雨具を脱いだり着たりするのに気を遣わずに済む横川SAまでランチを我慢することにして、一気に軽井沢駅横を通過、碓井軽井沢ICで上信越自動車道に入り横川SAに
。
ランチは一食2千円は必要ではとみたレストランをパスして、メニューが結構充実していたフードコートで食べようと皆さんの意見が一致。
席もスムーズに確保出来て遅めのランチに私はソースカツ丼。
ソースカツ丼といっても普通のウースターソースとか豚カツソースとかではなく、群馬県から埼玉県の山間部で食べられる甘辛い期待通りのソースに揚げ立ての豚カツを一度漬け込んだ味で満足
そして、横川SAにはスタバも併設されていて、食後のコーヒーも充実
人間がお腹いっぱいになればお次はバイク。
取り敢えず、渋温泉ツーはここ横川SAで流れ解散として、皆さん思い思いに給油を済ませてから出発です
私は、大田原さんのFZ1、べりっくさんのFZ1000、そしてやまちんさんのCB1300SBと、お馴染みの4台で帰路につきます。
途中から渋滞になり、すり抜けを続けていくと前方にナカシンさんの隼を発見
追走しながら気楽にすり抜けを続けていくうちにパッと前を譲られて、またまた先頭に
圏央道の狭山PAが八王子方面に行く時にあったかどうか記憶が曖昧だったので高坂SAに立寄ると、後続の皆さんも同じようにSAに。
そしてSA内にあったTULLY'S COFFEEで5人でまったり休憩で一息いれてから、暗くなった関越自動車道へ。
先行したフリーダムさんと☆よっしーさんは、圏央道にあった狭山PAで休憩をされていたようでしたね。
鶴ヶ島JCTからは圏央道へ。
追い抜く走行車線の車を一台一台慎重に確かめながら交通量の少ない圏央道は“ぬうわ”kmで巡航。
中央高速の八王子JCTでは、相模湖方面に抜けるのかなぁ?と考えていた‘べりっくさん’も‘大田原さん’とランデブーで八王子方面に走り去り、独りで中央高速の暗い下り線を爆走
して相模湖東ICで一般道へ下り、真っ暗な相模湖湖畔を抜け、これまた真っ暗で誰もいない宮ヶ瀬ダム湖畔を
快走し、19時半に無事、無事故無違反で帰宅出来ました。
今年の渋温泉ツーのテーマは、“個性派3ダム巡り”と題して、四万川ダム、野反ダム、そして品木ダムを巡る企画。
私自身は、その3ダムに加えて、宮ヶ瀬ダム、相模ダム、中之条ダムと更に3ダムを加えた6ダム巡りとなりました。
世の中にはダムマニアが多くいらっしゃるようですが、巨大な建造物として、自然に抱かれた山深い場所に忽然と現れる人工的建造物として、少々そんなマニアの方々の気持ちが解る気がした今年の渋温泉ツーとなりました
でもソロで独りで訪れるには、ダムは空が晴れていないと寂しいかなぁ?